2021年後半にWindows 11を搭載したPCの出荷が予定されており、2022年前半には多くのWindows 10ユーザーがWindows 11へアップグレード可能になると言われている。しかし、ハードウェア要件を満たさないPCはWindows 11へのアップグレードは提供されない見通しだ。要件を満たさないプロセッサを使っている場合や、TPM 2.0をサポートしていないPCではWindows 11は使えないと考えられている。
ただし、抜け道がないわけではない。先日MicrosoftはWindows 11開発版のISOイメージの配布を開始した(参考「Windows 11開発版、ISOイメージで配布開始 | TECH+」)。このISOイメージからWindows 11をインストールする場合、ハードウェア要件のチェックは行われないという。手持ちのPCで最新のバージョンが動いてほしいというのは多くのユーザーが望むことだ。この方法を使えばハードウェア要件チェックを回避できるかもしれないが、新たな問題を引き起こすようだ。
The Vergeは8月28日(米国時間)「Microsoft is threatening to withhold Windows 11 updates if your CPU is old - The Verge」において、MicrosoftがThe Vergeに説明した事項として、「サポートされていないPCはWindows Updateを受け取る権利がなく、セキュリティやドライバーの更新が保留される可能性がある」という内容を伝えた。
Microsoftはこの内容を公式な発表としては行っていないため、今後別の内容が発表される可能性がある。しかし、これまでの同社からの発表などからも、現時点では基本的にはハードウェア要件を満たしていないPCに対してはWindows 11の使用は推奨しないしサポートしないというのがMicrosoftの基本的な姿勢のようだ。