NTTドコモとNTTデータは8月30日、ドコモが提供するAIによる自動応答電話ソリューション「AI電話サービス」に、新たに金融業界向けパッケージを追加し、同日から提供開始したことを発表した。
「AI電話サービス」は、AIを活用して電話業務やPC操作業務を自動化できる自動応答電話ソリューション。ドコモ独自の音声認識技術により自然な会話が実現可能で、コスト削減や人手不足などの課題解決にも繋がるとしている。
今回追加した金融業界向けパッケージでは、コールセンター業務の中でも特にニーズの高い「手続き資料送付の案内」や「料金未納客への架電」業務に対応した会話シナリオを用意する。銀行、証券、クレジットカード、生命保険、損害保険会社それぞれのユースケースに対応した定型シナリオをそのまま使用でき、導入期間の短縮や導入コストが軽減されるという。また、シナリオ開発チームが業務にあわせた定型シナリオのカスタマイズにも対応する。
例えば、口座開設やクレジットカード再発行などの手続き書類送付に必要な確認を「AI電話サービス」が顧客と会話をしながら、自動で完了することが可能だということだ。
さらに、業務管理システムであるCRM「Salesforce」や業務プロセスを自動化するRPAツール「WinActor」との連携で、架電リストの作成から自動架電、対応結果の保存、再架電など、一連のコールセンター業務の効率化も可能となっている。
「AI電話サービス」の利用料金は、初期費用が税別100万円~(「AI電話サービス」初期設定、定型シナリオを含む)、月額料金が税別10万円~(トラフィック、最大同時接続数に応じて見積り)。オプションとしてシナリオのカスタム化や席数の追加、有償サポートも可能。