ソフトバンクは8月30日、会議室やデスクの企業間シェアリングや、ビル内のエリアごとの入室制限システムや空調設備などのビル設備とスマートフォンの連携などを実現する「WorkOffice+(ワークオフィスプラス)」と、同ソリューションの導入に必要な各種施工作業やコンサルティング、通信ネットワークの環境構築、軽食などの無人販売サービスなどをパッケージにした、オフィスビルの管理者向けサービス「Smart Work Solution」の提供を開始すると発表した。
「WorkOffice+」は、オフィスビルの管理者と、各テナント企業の管理者および従業員がそれぞれスマホなどで利用できるソリューション。
同ソリューションでは、会議室やデスクの利用状況の可視化と企業間シェアリングができる。会議室やデスクの予約機能と利用開始時および終了時のチェックイン・チェックアウト機能により、テナント企業は自社の会議室やデスクの予約状況と実際の利用状況をリアルタイムに確認できる。
また、テナント企業の管理者は空いている会議室やデスクを他のテナント企業に貸し出すことが可能。他のテナントが、その会議室やデスクを利用する際は、「WorkOffice+」のアプリをインストールしたスマホを持って移動することで、その会議室やデスクがあるフロアでのエレベーターの降車制限・オフィスへの入室制限のロックを解除することができるため、オフィス内のスペースの企業間シェアリングをセキュアに実現できるとしている。使用エリアの空調設備の操作も可能。
さらに同ソリューションは、来客専用のQRコードを発行し、来客の入館受け付けを自動化することができる。来客がビルの入り口などに設置されたタブレットにQRコードをかざすことで、入館権限や訪問先フロアでのエレベーターの降車権限などが付与されるため、受付スタッフの配備や来客の迎えなどが不要になる。
ソフトバンクは今後、オフィスビルのスマート化に活用できるさまざまなサービスをパッケージにした「Smart Work Solution」の提供を通して、快適性・柔軟性の高いオフィス環境の構築を推進する方針だ。