総務省情報通信政策研究所は8月25日、東京女子大学 現代教養学部 橋元 良明教授ほかとの共同研究として実施した「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」の報告書を公表した。
同調査は、インターネット、ソーシャルメディア等のインターネット上のメディア、テレビ、ラジオ等の情報通信メディアについて、利用時間の長さ・時間帯、利用率、信頼度等を継続的に把握し、新聞、雑誌等の情報通信メディア以外のメディアを含め、メディア間の関係や利用実態の変化等を明らかにすることを目的としたもの。今回で9回目となる。
調査の結果、平均利用時間は、全年代で平日、休日ともに「テレビ(リアルタイム)視聴」および「インターネット利用」が長い傾向が継続していることがわかった。
今回、全年代において、平日の「インターネット利用」の平均利用時間が「テレビ(リアルタイム)視聴」の平均利用時間を初めて超過したという。
「インターネット利用」の平均利用時間は平日、休日ともに各年代で増加しているが、特に10代および20代の平均利用時間が長い傾向にある。また、「テレビ(リアルタイム)視聴」は、年代が上がるとともに平均利用時間が長くなっており、休日の60代で300分を大きく超過している。
主なソーシャルメディア系サービス/アプリとして、全年代で「LINE」の利用率が増加し、今回調査で初めて90%を超過した。「Facebook」の利用率は40代と60代を除く各年代で減少し、10代では20%を下回り、各年代の中で最も低い利用率となっている。「Instagram」の利用率は、全年代では一貫して増加しており、今回調査では「Twitter」に並び、「LINE」に次ぐ利用率となった。