電通は8月25日、オルトプラス、アクセルマークと、アニメなどの映像作品IPの動画をNFTトレーディングカードとして発行するサービスの企画・開発を共同で推進していくことを決定したと発表した。

作品のファンが好きなシーンやコンテンツを集めることによってさまざまな特典を得ることが可能となるなどのサービスを2022年春までに提供する予定。また、コンテンツの権利者には、映像作品を活用した新しいビジネス創出、コンテンツファンとの新たな関係構築の機会を提供するとしている。

NFT(非代替性トークン)は、ブロックチェーン上で発行される代替不可能なトークン。改ざんが困難なことから、映像コンテンツやアート作品のデジタルデータと作者や保有者のデータを結び付けることで著作証明、保有証明を付けた形での流通が始まっており、各コンテンツホルダーのNFTビジネス参入が進んでいる。

カナダのDapper Labs社が2020年10月にリリースした映像NFTトレーディングカードコンテンツ「NBA Top Shot」は、累計で約765億円以上を売り上げ、新しいユーザー体験の一つとして、今後も市場の拡大が見込まれる。

なお、サービスの提供は国内8900万人の利用者を抱える「LINE Blockchainプラットフォーム」を活用する予定。3社はコンテンツ業界に対して新たなビジネスを創出していく方針だ。