半導体メーカー最大手のApplied Materials(AMAT)が発表した2021年度第3四半期(2021年5-7月期)の決算概要によると、売上高は前年同期比41%増の61億9600万ドルで、事前ガイダンス(59億2000万ドル±2億ドル)の上限を超す好調さを見せる結果となった。

また、営業利益は同75%増の20億2000万ドル、純利益は同104%増の17億1600万ドル。営業利益率は、GAAPベースで過去最高の32.5%となり、前年同期比で7.3ポイントの増加となったという。

売上高を分野別に見ると、全体の72%が半導体製造装置で、その営業利益率は40%。また、7%がディスプレイ製造装置で、その営業利益率は23%。残りの21%がサービスで、営業利益率は31%だったという。特に伸びたののはエピタキシャル成長/熱処理装置の売り上げで、前年同期比70%以上の増収となったほか、CMならびに外観検査装置も同60%以上、イオン注入装置も同50%以上の売り上げの伸びを記録したという。

また、半導体製造装置を用途別に見ると、ロジック/ファウンドリ向けが63%、DRAM向けが20%、フラッシュメモリ向けが17%という比率になっているという。

地域別では中国向けがダントツのトップ

地域・国別の売上高比率を見ると、中国が36%とトップシェアで、昨年同期比で3ポイントの増加となっている。次いで、韓国が21%、台湾が20%, 米国が9%、日本が7%、欧州が4%となっており、中国向け輸出がダントツに多いことが見てとれる。

なお、同社の第4四半期(8~10月期)ガイダンスによると、売上高は同35%増程度となる63.3億ドル±2.5億ドルとしているほか、2021年下半期には半導体メーカーの設備投資がこれまで以上に増える見通しで、2022年も成長が続くものとの見方を示している。