KPMGコンサルティングは8月23日、企業全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進状況のインタビュー・情報収集、ベンチマーク、評価・分析に基づいたDX課題の特定と施策立案を支援するデジタル成熟度診断サービスの提供を開始した。
同サービスでは、グローバルアセット「デジタル成熟度診断ツール」を用いて、全社的なデジタル活用状況を素早く可視化し、企業のDX推進計画立案と実行を支援する。
同ツールでは、評価、ベンチマーク(判断基準とするため各国企業のデータを基に算出したグローバル平均値)との比較などの網羅的分析や全体ロードマップの素案策定など、将来のDX戦略につながる全社的検討を、同時に実現することが可能。診断はすべてリモートで行える。
デジタル成熟度診断は、企業の経営企画部門や業務改革部門とKPMGのメンバーとでワンチームでプロジェクトを推進する。企業が策定・公表している中期経営計画やビジネス戦略、それに至る検討資料を事前分析し、DX再加速に向けた重点テーマを協議の上、4~5つ設定する。
「デジタル成熟度診断ツール」を用いたインタビュー結果を基に、デジタル化検討テーマやグローバル平均とのギャップなどを分析し、ワークスタイル変革やDX推進に必要な施策案・優先順決定を支援する。
診断結果として、評価項目別にスコアを表示する。KPMGの持つグローバルデータにおける平均値と比較し、DXのさまざまなギャップ(強みと弱み)を可視化し、抽出したビジネス課題をベースに、ソリューションとなるデジタル施策の仮説を立て、3~5年でDX実現に向けたロードマップとマスタプランを策定する。
これにより、企業はDX成熟度の可視化に加え、ビジネス課題の抽出、デジタル施策の導出と検証、デジタル施策実行の優先度決定と計画化といった、各種DXの準備プロセスを体験・学習することができる。