日本アイ・ビー・エム(日本IBM)とデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)は8月23日、通信・メディア業界のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進するため、基幹業務管理向けソリューションである「Arc XP」の国内展開における協業の開始について8月12日に合意したと発表した。

  • Arc XPの導入イメージ

Arc XPは企業のデジタル資産を一元管理することを目的に米ワシントン・ポスト(WP)が開発したDX推進のSaaS型プラットフォーム。世界24カ国1500サイト以上で導入している。

DACは日本市場におけるWPの独占パートナーとして導入を推進しており、今回の協業により、両社はArc XPを導入する主にメディア業界の企業に対して、コンサルティングからシステム開発、既存システムとの連携や既存アセットの移行、ワークフローの整備、チェンジマネジメント、運用サポートまで、スムーズかつワンストップで提供していく方針だ。

同プラットフォームは、時間や場所を問わず、記事の作成から、写真や映像などのコンテンツ管理、校正や校閲を含む作業スケジュール管理まで、媒体企業が必要とする業務の一括管理をクラウド上で可能な点が特徴という。

日本IBMは同プラットフォームの導入に際して、通信・メディア業界に多数の実績を持つというコンサルタントの知見や、システム構築のノウハウや技術力を生かした支援を行う。具体的には、特にメディア業界に対して、既存システムとの連携や既存アセットの移行、ワークフローの整備、チェンジマネジメント、運用サポートなどを行う予定だ。

両社は今回の協業により、インテグレーションパートナーとして同プラットフォームが提供する価値を共有し、デジタルコンテンツ作成・配信の高速化、および既存業務プロセスの改革により、通信・メディア業界の事業成長と業務改善を始めとするデジタル変革をユーザー企業と共に推進していくとしている。