野原ホールディングスは8月23日、全国の男女20歳~59歳の建設従事者1,013人を対象に実施した「建設業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)」に関する調査結果を発表した。

全回答者に「建設業界の DXについてどのように思うか」と聞いたところ、36.9%がデジタル化は進んでいると回答した。プロセス別では「設計」が 48.4%と全体よりも+11.5%デジタル化が進んでいると感じている一方、図面から材料の数量を把握する「拾い業務」では 25.2%と全体よりも 11.7%下回り、DXの実感が低いことが明らかになったという。

  • 建設業界のDX(デジタルトランスフォーメーション、デジタル化)についてどのように思うか?資料:野原ホールディングス

「拾い業務」のDXが「かなり遅れている」「やや遅れている」と回答した人にその理由を聞いたところ(複数回答可)、半数が「デジタル化できない業務が多い」と回答した。「現場での変更が多く、データ更新ができない」というが3割が及んだほか、「ツールの使い方を覚えるのが面倒」「タブレットやPC など現場で使えるものを持っていない」「時間短縮にならない」などが理由として挙がったとのことだ。