東京海上日動火災保険と東京海上ディーアールは8月20日、香川県高松市の住民250名程度を対象に、自然災害発生時の事前避難を支援する新たなサービスの実証実験を開始すると発表した。
近年全国各地で自然災害が多発し、甚大な害を被っている。被害を最小限に抑えるためには日頃からの防災や減災が重要であるが、中には災害発生前に避難行動を取ることができずに逃げ遅れる例もあるという。
そこで両社は、日本電気(NEC)と福山コンサルタントと共同で、自然災害からの「逃げ遅れゼロ」実現を目指す新サービスの実証実験を開始するとのことだ。
同実証では自治体から自然災害に関する避難情報(避難指示)の警戒レベル4が発令された時点で、東京海上日動から対象者に対して避難を促す個別連絡を発信する。避難指示発令の数日後にはタクシーでの移動代金やホテル宿泊費を対象者に支払うという。
住民に危険が迫る前の避難行動を支援することで、事前避難等の行動変化につながるかを検証するとのことだ。さらに今後は、同実証で得られたデータや課題をもとに、災害発生時の対応のあり方やデータ連携の仕組みづくりを進めていくとしている。