東京エレクトロンデバイスは8月20日、NTTデータ中国と販売取引契約を締結し医療保険のオンライン資格確認の要件を満たす資格確認端末を医療機関および調剤薬局向けに提供開始すると発表した。

  • ノート型とデスクトップ型の2種が提供される

厚生労働省が推進するデジタルサービスの一環として、オンライン資格確認の検討および導入が進んでおり、マイナンバーカードを保険証として使用することによって医療機関の窓口業務を効率化し、さらに患者が保健医療情報を自身で閲覧できる環境づくりが促されている。

オンライン資格確認端末は厚生労働省および社会保険診療報酬支払基金の推奨仕様を満たしており、マイナンバーカードのICチップや健康保険証の記号番号などによってオンラインで資格情報の確認が可能な端末である。

医療機関や調剤薬局などで受付時の本人確認や、医療保険の資格確認が可能であり、オンライン資格確認端末を導入することで、保険証情報の入力作業の低減や、医療機関の受付業務、健康保険証の資格失効確認の効率化、および医療費請求業務の工数削減などが可能になると期待されている。

提供される端末はWindows10 IoT Enterprise2019 LTSCを搭載し、オンライン資格認証の端末の要件を満たすだけでなく、運用に必要なマイナンバーカード処理ソフトや本人認証用カードリーダーソフトを備える。

なお、端末は「オンライン資格確認端末 おまかせパック」として提供されるとのことだ。