日本ネットワーク技術者協会は8月18日、Pythonとネットワークの自動化基礎検定を2021年8月より実施すると発表した。同試験の実施にあたり、同協会は寺田学氏をPythonアドバイザーとして迎える。寺田氏は同試験問題の出題範囲の策定と試験問題のレビューを行う。
同試験を実施するに至った背景について、同協会の代表理事を務める吉政忠志氏は、次のように語っている。
「Pythonのネットワーク関連の求人数はPython全体の4割になっています。最近はさらに伸びている傾向があるにもかかわらず、ネットワーク関連のPython書籍やスクールが十分に整備されていません。また、ネットワークエンジニアがPythonを学び始める際にPythonicやPythonZenなどのお作法を意識して学習するような環境も必要です。そこで、ネットワークエンジニア向けに正しいPythonを効率的に学習できる環境を整備するために、Pythonとネットワークの自動化検定を立ち上げます」
同試験は、「Python とネットワーク自動化基礎検定」と「Python とネットワーク自動化実務検定」の2つのグレードから構成される。
「基礎検定」は配属前から配属3年目程度のネットワークエンジニアでネットワーク自動化の構築・運用を担当する人を主な対象としており、試験範囲は、「文字列、ファイル操作」「Pythonのデータ型」「subprocessにおけるコマンド実行」「各種ライブラリの利用方法」など。
「実務検定」はネットワークの自動化構築・運用経験者を主な対象としており、出題範囲は現在策定中。2022年春に「基礎検定」のベータ試験を、同年8月に本番試験を実施する計画だ。