岡山大学は、大学拠点接種で行われた、武田薬品ならびにモデルナが製造する新型コロナワクチンの副反応調査を実施し、その中間報告を8月11日に公開した。
それによると、1回目接種後の副反応調査に岡山大学教職員および学生の計3794名が8月6日までに回答。その集計結果として、接種部位の局所反応(痛み)が91.5%、腫脹が39.6%で出現したとするほか、接種7日目ころに接種部位に出現する遅延型皮膚反応「モデルナアーム」に一致した症状が2~3%前後に出現したことが確認されたという。また、全身反応としては、多い順として、筋肉痛が59.4%、倦怠感が48.5%、頭痛が29.7%となったほか、発熱も23.0%で出現していたという。
こうした副反応に対して、20.1%の人が解熱鎮痛剤を使用したと答えたほか、若年世代の方が発熱の出現頻度が高い傾向にあることが確認された一方で、基礎疾患やアレルギー歴の有無は発熱の出現頻度との関連は認められなかったという。
また、武田/モデルナ製ワクチンの副反応出現率は、岡山県内の5病院で実施されたファイザー製ワクチンの1回目接種後副反応調査結果よりも高く、20歳以下の対象者に絞った場合でも同様の傾向が見られたという。
なお、岡山大では今後、2回目の接種終了後に、再度結果を解析する予定としているほか、最終報告として、両接種回での副反応の頻度を分析、比較する予定だとしている。