このほど、grepコマンドの新しいバージョン「grep 3.7」の公開が伝えられた(参考「grep - News: grep-3.7 released [stable] [Savannah]」)。このバージョンでは、grepコマンドに発生していた極端に処理が遅くなるバグが修正されており、以前のような高速な動作が戻っている。もし、特定の処理でgrepコマンドの速度が遅くなったと感じているのであれば、grep 3.7にアップデートすることで問題が解決する可能性がある。
このバグはgrep 3.4で発生したと考えられており、grep 3.6は多少改善されたものの、依然として同じ問題が存在していると指摘されている。バグの動作に関しては、次のページに説明が掲載されている。
この説明によれば、大きなファイルに対して数万といった検索パターンを指定してgrepコマンドを実行するようなケースなどで問題が発生していたという。grep 3.3では問題なく動作しているが、grep 3.4ではすぐに数Gバイトといった単位でメモリが消費され、スワップアウトが起こり、システムがロックしそうになるとのことだ。
grepコマンドはLinuxやMacなどUNIX系のコマンドでよく使われるコマンドの一つ。現在主に使われているGNU grepは特に処理速度が高速という特徴がある。