博報堂が発足した「HAKUHODO Blockchain Initiative(博報堂ブロックチェーン・イニシアティブ)」と博報堂コンサルティングは8月17日、日本ユニシスと共同で、ブロックチェーン技術を活用し、職場コミュニティの活性化と、その活性度の分析を通じてコミュニティの状態の可視化を支援するアプリサービス「PRAISE CARD(プレイズ カード)」を開発したことを発表した。

対面でのコミュニケーション減少、社員同士の信頼関係や連帯感の希薄化、それらによる企業独自の強みや特色である組織風土の醸成への影響など、コロナ禍でテレワークを導入する企業が直面する課題を解決するため、今回3社は同サービスを開発するに至った。

同サービスでは、社員同士が専用のスマホアプリからデジタルカードを送り合って、日頃の協力や行動に対し感謝や称賛の気持ちを伝えることができる。

  • 「PRAISE CARD(プレイズ カード)」の画面イメージ

デジタルカードには会社のクレドやバリューが記載されている。それらに沿った行動に対する感謝・称賛のメッセージを通じて、テレワークで離れて業務を行っている社員のモチベーションの向上や連帯感の醸成に加え、クレドや共有価値観への理解を促進し企業文化に根付かせていくねらいだ。

同サービスはブロックチェーン技術を使って、各社員のデジタルカードの送受信量や保有量といったデータを元に、ネットワーク分析の手法を用いて活性度を分析し、各コミュニティの状態を可視化することができる。部署単位や部門単位、全社単位で活性度の推移を把握することで、組織の課題を発見し、職場環境の改善に活かしていくことも可能だ。