米コンピュータ緊急事態対策チーム(US-CERT: United States Computer Emergency Readiness Team)は2021年8月4日(米国時間)、「Google Releases Security Updates for Chrome|CISA」において、Google Chromeに複数の脆弱性が存在すると伝えた。対象の脆弱性を悪用されると、攻撃者によって影響を受けたシステムの制御権が乗っ取られる危険性があるとされている。
脆弱性に関する情報は次のページにまとまっている。
脆弱性が存在するとされるプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Google Chrome version 92.0.4515.131 for Windowsよりも前のバージョン
- Google Chrome version 92.0.4515.131 for Macよりも前のバージョン
- Google Chrome version 92.0.4515.131 for Linuxよりも前のバージョン
脆弱性が修正されたプロダクトおよびバージョンは次のとおり。
- Google Chrome version 92.0.4515.131 for Windows
- Google Chrome version 92.0.4515.131 for Mac
- Google Chrome version 92.0.4515.131 for Linux
今回のアップデートでは10個の脆弱性が修正されており、うち5個は深刻度が重要(High)に分類されている。米国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA: Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)は、上記のセキュリティ情報をチェックするとともに、必要に応じてアップデートを適用することを推奨している。
Google Chromeはメニューから「Google Chrome について」を選択することでバージョンを確認することができる。アップデート可能なバージョンが存在する場合はその旨が表示されるので、指示に従ってGoogle Chromeを再起動することでバージョンアップが適用される。