大塚商会は8月2日、神奈川県横浜市に物流センター「横浜物流センター」を2021年10月に開設すると発表した。新たな物流センターの開設は、オフィスサプライ通販事業「たのめーる」の受注量拡大に対応するものだとしている。

  • 横浜物流センターの建設イメージ

同センターは、高島平物流センター(東京都板橋区)、東日本物流センター(東京都大田区)に続き、首都圏における第3の物流拠点となる。同社は新たな物流センターの開設によって、地域密着型サービス展開の拡充と、サービス利用者への円滑な商品供給、および品質の向上を目指す。

同センターでは省スペース化と省人化を実現するために、ロボットストレージシステム「オートストア」を2基導入する予定だ。同社の既存の物流センターと比較して保管効率が3.5倍以上になる一方で、作業人員の省人化を目指すという。

庫内には各種のマテリアルハンドリング設備を導入するとともに、DPS(デジタルピッキングシステム)のステーションを28ステーションに拡張し、さらに画像処理とデジタルチェックを組み合わせることで、知識やスキルに頼らない作業環境を構築したとのこと。

加えて、高能力ケース荷そろえシステム(シャトルラック)による配送引き渡し待ちの一時保管や、コンベアラインの渋滞を抑制して、出荷スピードの向上を目指すという。また、出荷頻度に応じて在庫の配置を最適化し、各設備の能力に応じた自動解析機能など、AIやビッグデータの技術を活用したシステムを導入する。

同センターは非常用自家発電装置と、ネットワークおよびシステムの二重化など、BCPの機能も備えており、さらに屋根には全面太陽光発電設備を設置することで約25%の電力省エネ効果を見込んでいる。