OKIと日本サブウェイは8月2日、サブウェイ渋谷桜丘店において、OKIの「AIを用いた感情推定技術(感情AI技術)」を活用した提案型注文システムの実証実験を開始すると発表した。利用者の興味が強そうなメニューを提案し、注文時の迷いを軽減する機能の有効性と、接客業務の効率化を実証する。
感情AI技術は、深層学習(ディープラーニング)を用いて、人の自然な表情や振る舞いから潜在的な感情を推定するもの。OKIの接客支援ミドルウェア「CounterSmart」に搭載した「興味・関心推定技術」を活用するという。
セルフ注文端末のカメラから取得した視線データを基にして、同社独自のアルゴリズムによって利用者の興味や関心が高そうなメニューを提案するとのことだ。両社は同技術によって、メニュー選択時の迷いの解消に加えて、注文方法がわからないことによる利用者の焦りや緊張の緩和を目指す。さらに両社は、注文時間の短縮とスムーズな注文によって、店舗スタッフの生産性向上とストレス軽減などを期待している。
同実証実験は、サブウェイ渋谷桜丘店の店舗で同意を得られた利用者を対象に実施する。使用感をアンケート調査して、同社の注文スタイルに不慣れな利用者でも容易に非接触操作で安心して注文ができるのかを検証するとしている。また、1人あたりの接客に要する時間の短縮も、同時に検証を実施するという。
OKIは注文を完全自動化した端末を使用して、視線入力や音声入力などを組み合わせた非接触対応を実現することで、ウィズコロナ時代における感染症予防の「新常態」に適応した新しい接客サービスの提供を目指す。