Microsoftは現地時間2021年7月31日、Windows 10 バージョン2004以降で、WSL(Windows Subsystem for Linux)用Linuxディストリビューションのインストールが可能になることを、公式ブログで報告した。Windows 10 Insider Previewでは、Linuxディストリビューションをインストールする「--install」オプションを用意しているものの、現行バージョンであるWindows 10 バージョン21H1でも未サポート。本機能を実装することで、Linuxディストリビューションのインストールが容易になる。

  • Windows 10 バージョン2004以降にバックポートされたwsl.exe(画像は公式ブログより抜粋)

    Windows 10 バージョン2004以降にバックポートされたwsl.exe(画像は公式ブログより抜粋)

KB5004296をインストールしたWindows 10 バージョン2004以降で「wsl --install」を実行すると、Ubuntuをインストールする仕組みだ。Linuxディストリビューションを指定する場合は「-D 」と実行する。選択可能なLinuxディストリビューションを確認するには、「wsl --list --online」を実行すればよい。また、Linuxカーネルを以前の状態に戻す「wsl --updatewsl --update rollback」、WSLの構成情報を示す「wsl --status」といった新しいオプションも追加された。

  • Windows 10 バージョン21H1で「wsl --list --online」を実行した状態

    Windows 10 バージョン21H1で「wsl --list --online」を実行した状態