Dot Homesはこのほど、同社が提供する「オペレーターサービス」について、10から100部屋程度の小規模な宿泊施設向けに特化したサービスに改めると発表した。同サービスはバックオフィス業務やコンシェルジュ業務のBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)を支援するもの。
同サービスでは宿泊施設へデジタル化ソリューションを提供することで、人手不足の解消や固定の削減を支援する。さらに、同社独自のメソッドを活用して集客や施設づくりもサポートするため、売上の最大化と新規顧客層の獲得にもつながるとのことだ。
宿泊業においては、複雑性の高いオペレーションや固定化した集客方法、ブラックボックス化した運営ノウハウなどの障壁によって、デジタル化の導入が顕著に遅れているという。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響による観光人口の減少に伴って、インバウンド需要の減少も課題となっている。こうした背景から、同社は同サービスの提供開始に至ったとしている。
同サービスは、デジタルBPOとマーケティングソリューションの2つのサービスから構成される。デジタルBPOでは、IoT機器やシステムを導入して集客、接客、清掃、経理などを遠隔地からサポートする。チェックイン/アウトの自動化や、客室用タブレットによるルームサービスの注文自動化など、非接触・省人化での宿泊提供を実現する。
一方でマーケティングソリューションでは、同社が独自に蓄積した3万5000施設のデータと、80件以上の宿泊施設のプロデュース運営および受託した経験から、集客と収益の最大化を支援する。マーケティング専門のスタッフがサポートすることで、SNSなどを活用した広報戦略立案や、適切な価格の設定が可能になるとのことだ。
同サービスの運用代行業務では、貸借方式と運用受託方式の2形態が提供される。貸借方式はオーナーに代わって集客、システム、ブランディング、運営、経営までを代行する。運営受託方式では集客から運営までを管理する。開業後の運営のみならず、開業前のオペレーションサポートも請け負うとしている。