カレンダーシェアアプリ「TimeTree」を運営するTimeTreeは7月28日、日程調整の課題を解決する新しいSaaS「Tocaly(トカリー)」の提供を開始すると発表した。「Google カレンダー」「Zoom」「Google Meet」との連携で、複数のツールを行き来してて自分の予定を確認する手間を解消する。

  • 「Tocaly」サービス画面イメージ

「Tocaly」は、日程調整ページを作成するとURLが自動で発行され、そのURLを日程調整の依頼相手にメールやチャットツールで送付し、依頼を受けた側が候補日時から日程を選ぶことができる。日時が確定すると、指定したWeb会議のURLが利用者と依頼相手にメールで送られ、Googleカレンダーにも自動で登録される。日程調整の依頼を受け取る側はログインやアカウント作成が不要で、すぐに調整が完了する。

  • 「Tocaly」を活用した日程調整の流れ

また、「Tocaly」で日程調整ページは、スプレッドシートやExcelを操作するような感覚で候補日時の選択や削除が可能。Googleカレンダーを連携することで、自分の予定を見ながら候補日時を出すといったことができる。

さらに、複数の調整ページで同じ候補日時を使って日程調整を同時進行した場合は、確定した予定と重複する候補は自動的に更新され、ダブルブッキングを未然に防ぐ。

  • 候補日程の自動更新でダブルブッキングを防げる

コロナ禍により、多くの業界・業種・職種でオンライン会議の導入・拡大が進み日程調整の機会が増えている。しかし会議日程を決める際、「候補日の選定・送付」「日程の調整・確保」「日程の確認・返信」「日程の合意」など依頼する側・依頼を受け取る側の双方でコミュニケーションにまつわる負担がかかっている。TimeTreeの調査によると、「候補日の選定」だけでも約12分間かかり、1日2回実施した場合は約8時間/月を費やす計算になる。

  • テレワーク普及で増えるオンライン会議と煩雑な日程調整の現状

現在「Tocaly」の利用料金は無料だが、今後有料化を考えているとのこと。同社は今後、調整において候補日時を大雑把に出したい人、細かく出したい人、それぞれのシーンでより直感的に操作できるように機能を実装してく予定。現在は1対1の日程調整機能のみの提供だが、チーム・部署・複数人との日程調整を想定した機能を拡充していく方針だ。