島津製作所は、スマートフォンと病院受付システムとを連携させるデジタル問診サービスの試用版を8月から提供開始する。
国内約900施設で利用されるflixy社の「メルプWEB問診」を元に共同開発した「Hospital Essentials」(ホスピタルエッセンシャルズ)は、患者は事前に自宅でアプリをインストールしたスマートフォンで問診情報を入力。病院にチェックインした後、受付でQRコードを表示。病院受付側がスキャンすることで問診データをダウンロードする。問診内容は、医療用語に自動変換する機能なども搭載されており、電子カルテへの記載など手入力の手間も軽減される。患者側にとっても、受付や問診での時間短縮につながるメリットがある。なお、問診回答データは、クラウドサーバを通して院内の受付システムに連携されるが、氏名などの基礎情報はクラウド上に保存されない。同社は、今後も「Hospital Essentials」に電子診察券や呼出し機能などを追加し、システムの機能充実を図りつつ、医療機関の外来受診業務の効率化に貢献する開発に取り組んでいく。