NEC通信システムは7月27日、3Dセンサやタブレット端末を活用し、電柱・電線などの設備点検作業の安全かつ効率的な実施をサポートする離隔計測技術を開発したことを発表した。2021年度中に同技術の製品化を目指す。
同技術では、3Dセンサで撮影した画像上で計測したい2点の対象物を選択するだけで、2点間の距離を計測することが可能。対象物の一部が樹木などの障害物に隠れている場合でも、推測して2点間の距離を計測できるという。
高所にある設備も3Dセンサを使用し、危険エリアに近づくことなく正確かつ短時間で計測作業を行えるほか、通行止めや通行制限をすることなく作業を実施できるため、作業者の人数を削減できるという。
また、3Dセンサとタブレット端末といった持ち運びしやすい機材を使用し、3Dデータを確認しながら簡単な操作で計測できるうえ、3次元点群データ上に電柱や電線を設置するシミュレーションが可能だということだ。これにより、点検業務のデジタル化、ペーパレス化などのDX推進に貢献するとしている。