セイコーソリューションズは7月21日、2021年秋以降に銀行や資金移動事業者など金融機関を対象に対外接続クラウドサービスの提供を開始すると発表した。
2020年6月に資金決済法の改正が成立し、2021年5月から改正資金決済法が施行された。同法によって送金サービスの活性化が見込まれている中で、金融機関では他行のATMとの連携など、対外センターと接続する新サービスが検討されるようになっていくと予想されている。
しかし、対外センターとの接続を前提にしたサービスをタイムリーに提供したい企業にとっては、勘定系などのシステム連携や各センターとの調整に期間を要することが大きな課題になっているという。
さらに、昨今の新型コロナウイルス感染症流行の影響から、これまでクラウドサービスやホスティングサービスへのニーズが高まっており、ニューノーマルに対応したシステム構築も急務とされている。
こうした背景を受けて同社は、銀行や資金移動事業者をはじめとする金融機関向けに、対外接続クラウドサービスの提供を開始するに至ったという。ハードウェアを含めて同サービスを提供することで、対外センターとのゲートウェイ基盤の早期構築が可能になるとのことだ。ゲートウェイのメンテナンスおよび保守は同社が実施する。
同サービスでは各金融機関専用にシステムが提供されるため、安全に運用でき、個別のセキュリティ要件に対しても柔軟に対応できる利点があるとのことだ。