Microsoftは米国時間2021年7月20日、Visual Studio Code用拡張機能「Python バージョン2021.7.1050252941」をリリースした旨を公式ブログで報告した。最新の拡張機能は先のマーケットプレイスや、Visual Studio Code内の拡張機能ギャラリーからインストールできる。新バージョンでは、Pylanceクイックフィックスを使用したプロジェクトルートの設定や、Pythonインタプリターを選択時の設定リセットの無効化、2つの新しいデバッガー機能を追加している。

  • Pylanceクイックフィックス利用時のプロジェクトルート設定

    Pylanceクイックフィックス利用時のプロジェクトルート設定

以前のプロジェクトルート設定は、settings.jsonにPython.analysis.extraPathsやPython.autoComplete.extraPathsでパスを設定する必要があったが、新たにimportステートメントにマウスを重ねた状態でクイックフィックスを選択すると、プロジェクトルートへの追加提案を行うようになった。Pythonインタプリター選択情報は、ワークスペース設定のpython.pythonPathに記録されていたが、Visual Studio Code バージョン1.57で非推奨済み。仕様変更に合わせて本拡張機能も既定のインタプリターパスはPython.defaultInterpreterPathに格納し、ワークスペースの設定変更を無効にしている。

  • 選択する際はコマンドパレットから「Python: インタプリタを選択」コマンドを実行する

    選択する際はコマンドパレットから「Python: インタプリタを選択」コマンドを実行する

デバッグ機能は複数の関数を呼び出す行のブレークポイントで停止した場合に、コンテキストメニューからステップインするブレークポイントを指定する機能と、関数ブレイクポイントを追加する機能が加わった。この他の変更点はChangelogを参照してほしい。