米Netflixが7月20日に2021年4~6月期決算を発表し、同日に公開した株主への書簡(Letter to Shareholders)の中で、同社のサブスクリプションサービスのコンテンツをゲームに拡大する計画を明らかにした。動画配信サービスの会員が追加料金なしで楽しめるようにし、まずはモバイルデバイス向けから展開する。
Netflixはこれまで、映画やドラマからオリジナルコンテンツ、アニメーションへと動画配信サービスのコンテンツを拡大して継続的な成長を達成してきた。そして近年、視聴者がストーリー展開を選択する「ブラック・ミラー:バンダースナッチ」や、人気ドラマ「ストレンジャー・シングス」のゲームなど、ユーザーがインタラクティブに楽しめる新たなコンテンツを試している。
Netflixの業績は好調だが、動画配信市場の競争が激化している。2021年4~6月期決算は、売上高が73億4000万ドルで過去最高を更新、会員の増加が154万人とアナリストの予想(112万人)を大きく上回った。それでも7〜9月期について慎重な見通しを示した。書簡で同社はゲームを「(Netflixにとって)新たなコンテンツカテゴリー」と位置付けており、「会員がゲームをどのように評価するかを知るべき時になった」としている。同社のIP(知的財産)を活かしたユニークな新サービス展開で競合との差別化を図る。