インターネットマーケティング支援を行うフルスピードの子会社でアドテクノロジー開発を行うクライドは、7月13日に「CRAIDオフショア開発サービス」の提供を発表した。

同サービスの開発拠点は、フルスピードが2017年1月に自社プロダクトの開発先として、フィリピンのセブ島に設立したオフショア子会社のFULLSPEED TECHNOLOGIES 。開発形態は、一定期間プロジェクトに必要な技術を持ったエンジニアを確保して専属の開発チームを提供するラボ型オフショア開発となる。

今回のサービスリリースでは、3~4名のフィリピンエンジニア、1名のPMO、1名のブリッジエンジニアを提供する「ラボ型開発プラン(準委任型)」をベースに、ラボ型と同様の人員体制を請負契約で提供する「お試し請負開発プラン(請負型)」の2つのプランを提供する。

  • CRAIDオフショア開発サービスのイメージ

フルスピードによれば、すでにオフショア開発を経験した企業でも、「ブリッジエンジニアとうまくコミュニケーションが取れていない」、「ウォーターフォール型で、融通が利かない」、「想定していたほどのコストダウンができていない」といった課題を持つことが少なくはないという。また同時に、「大きなやり直し」や「自社での手戻り」をオフショア開発で最も避けるべきことと位置づけ、品質管理とその実践を重要視する。

そのうえで、フルスピードはこれまでのオフショア開発の実績や経験、知見からオフショア開発の失敗は「認識のギャップ」が起因しているとしている。「マイクロコミュニケーション」がオフショア開発の成功率を高める上で最も重要な要因と捉え、今回のサービスは開発者と顧客が日々コミュニケーションをとれるものになっている。

CRAIDオフショア開発サービスの特徴は以下の5つ。

  1. 開発者とのマイクロコミュニケーション
  2. ブリッジは日本人SE
  3. 全ての開発においてシニアエンジニアを提供
  4. 組織的に現場の問題を監視
  5. 月間数千億の大量トラフィックを処理する開発ができる技術力