大日本印刷(DNP)は7月13日、同社が提供しているローカル5Gに対応したSIMカード「DNP SIM for ローカル5G」に関して、特定の通信機器だけでSIMカードが利用できるよう制御する「ペアリング」や低消費電力に対応する機能を搭載した新製品を開発した。
あわせて、同社は国際電気通信連合より発行者識別番号(IIN)の割り当てを受け、IINを持たない企業に代わってSIMカードの発行時に必要なICカード識別番号(ICCID)を付与するサービスの提供も開始することも発表した。
「DNP SIM for ローカル5G」は、日本国内の地域企業や地方自治体が特定のエリアで提供するローカル5Gネットワークに対応しSIMカード。ローカル5Gだけでなく、プライベートLTE(sXGP方式、BWA方式)や、WiFi(EAP-AKA、EAP-SIM)にも対応する。
新製品では、SIMカードの不正利用防止やエッジデバイスのセキュリティ向上に向け、特定の通信機器だけでSIMカードが利用できるペアリング機能が搭載されたほか、IoT機器等の信頼性と安定性向上のため、通信の待ち受け時にSIMカードの消費電力を抑える機能も追加された。
今回、DNPがIINを取得したことで、SIMカードの製造・販売だけでなくICCIDの付与も一貫して行えるようになり、導入企業の負荷軽減につなげていくとしている。
また、同社は、SIMカードを初めて扱う地域の企業・団体等に対し、発行データの設定をはじめとするSIMカード導入に関するコンサルティングや運用支援などのサービスも提供するほか、各地域でのローカル5G活用に合わせた個別の要求や小ロットでの提供などにも対応するということだ。