米国半導体工業会(SIA:Semiconductor Industry Association)は7月6日(米国時間)、2021年5月の半導体売上高(3か月移動平均)が前年同月比26.2%増、前月比4.1%増の436億ドルとなったと発表した。

これまでの月間半導体売上高の最高額は、2021年4月の419億ドルであった(その前は2018年10月の411億ドル)が、2021年5月にはそれを25億ドル上回る結果となり、2か月連続で史上最高額を更新することとなった。前年同月比の成長率は2021年1月より10%を超えはじめていたが、同4月からは20%を超す勢いとなっており、成長速度が増加している可能性があるという。

SIAの社長兼最高経営責任者(CEO)であるジョン・ヌーファー(John Neuffer)氏は、「5月の半導体需要は4月より引き続き高かった。その売上高も世界の主要市場すべてで、前年同月比、前月比ともに上回った。半導体出荷数量も3か月移動平均ベースで史上最大を記録した。これは、世界的な半導体需要の増加に対応するために半導体生産が大幅に増加したことを示している」と述べている。

なお、国・地域別で前年同月比を見ると、欧州が31.2%増、アジア太平洋/その他が30.9%増、中国が26.1%増、米州が20.9%増、日本が20.4%増とすべての国・地域で増加したほか、前月比も米州が5.9%増、中国が5.4%増、日本が3.1%増、アジア太平洋/その他が2.6%増、ヨーロッパが1.1%増と、すべての国・地域で増加したという。

  • SIA

    半導体月間売上高および前年同月比増減率の推移 (出所:WSTSデータを基にSIAが作成)