中 Wingtech Technologyの100%子会社である蘭Nexperia(元NXP Semiconductorsの標準半導体事業部門)は7月6日(オランダ時間)、英国ウェールズにあるレガシーシリコンおよび化合物半導体ファウンドリ企業Newport Wafer Fabの買収手続きを完了したと発表した。
Nexperiaは、従来からNewport Wafer Fabが提供するファウンドリ・サービスの顧客であり、2019年以降は第2位の株主となっていた。買収されたNewport Wafer Fabは、「Nexperia Newport」へと改名され、Nexperiaが最近、投資を強化している英マンチェスターと独ハンブルクにあるNexperiaのほかの欧州製造拠点を補完する役割を担うとしている。
Newport Wafer Fabはもともと1982年に英国の半導体メーカーINMOSの半導体製造工場として設立されたが、のちにINMOSはSTMicroelectronicsに売却され消滅した。Newport Wafer Fabは0.18μm以上の線幅のレガシープロセスを提供するファウンドリとして200mmウェハで月産3万5000枚超の生産能力で、MOSFETやTrench IGBT、アナログ、化合物半導体などの半導体技術を提供してきたという。
なお、今回の買収についてNexperiaでは、Newport Wafer Fabが得意としてきた車載認証済みのIGBT、MOSFET、アナログおよびGan-on-Silicon半導体製品セグメントの強化が目的であると説明している。