NTTドコモ(ドコモ)と森ビルは7月6日、お台場ヴィーナスフォートにおいて、現実の景観とデジタルコンテンツを融合させたXR体験を提供する実証実験を同月9日より開始すると発表した。
今回の実証実験は、都市づくりを通じて都市とライフスタイルの未来を模索する森ビルと、XRや5Gを活用して新たな価値の創出や社会課題の解決をめざすドコモの思いが一致したことで実施に至ったという。
両社は2021年3月にも同所で実証実験を実施しており、今回はその第2弾となる。第1弾ではタブレットやウェアラブルデバイス「Magic Leap 1」を介した回遊型のAR体験に関する技術検証を行い、デジタルツインデータを活用して、現実の景観に合わせて近隣の交通機関情報やバーチャル広告を表示したり、その場にいる仲間とバトルができるマルチプレイゲーム体験を提供したりしている。
第2弾となる今回は第1弾の内容に加えて、PCやVRゴーグルを介して遠隔地からの体験も可能なXR空間を提供する。インタラクティブなXR空間の提供によって、遠隔地にいながらもデジタル広告を通じたショッピングやフィールドゲームが、現地にいる場合と同様に体験可能になるとしている。
さらに、ドコモが開発を進めるXRコンテンツ開発ツールと連携したセンサープラットフォーム「Linking」を使用することで、人感センサーで取得した館内の混雑状況や、ビーコンデバイスを持った子どもの居場所をリアルタイムで可視化する検証も実施する。
なお、場所はお台場ヴィーナスフォート2階フロアの噴水広場から教会広場までのエリアで、7月9日から11日までと同月16日から18日までの2回に分けて実施される。また、一般の来館者を対象にした体験イベントも予定されている。