富士通セミコンダクターメモリソリューション(FSM)は、車載グレードに準拠した125℃動作の4MビットFRAM「MB85RS4MTY」の量産品提供を、7月より開始したことを発表した。
FRAMは同社が20年以上の量産実績を持つ「高書換え耐性」、「高速書込み」、「低消費電力」の3つの特色を持つ不揮発性メモリ。
MB85RS4MTYは、車載グレードと呼ばれる高品質規格AEC-Q100グレード1に準拠しており、高信頼性が要求される車載向けの先進運転支援システム(ADAS)や高性能産業用ロボットに最適なメモリだという。
【関連記事】
■FSM、125℃動作FRAMに4Mビット品を追加
同製品は、1.8V~3.6Vのワイドレンジ電源電圧で動作し、SPIインタフェースのFRAMで、高温環境においても10兆回のデータ書き換え回数および50MHz動作時でも4mA以下の書き込み電流という低消費電力を保証しており、パッケージはリード無し8ピンDFN(Dual Flatpack No-leaded package)にて提供するとしている。
なお、同社ではデータをもっと頻繁に記録したいが、書き換え制限があるために難しいというユーザや、停電や事故のときに書き込み中のデータを保護したいというユーザの課題解決が可能な製品だとしている。