NTTドコモは7月1日、カメラに映った人数・位置・密度などのデータをリアルタイムに測定できるアプリ「混雑状況測定AI」の取り扱いを開始した。新製品は、夜間や薄暗い屋内でも人数測定が可能とのこと。

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同製品は、Ridge-iが開発し2020年5月に発表したアプリ「Ridge Count」のEDGEMATRIX版およびAndroid版。

「EDGEMATRIX混雑状況測定AI」は、EDGEMATRIXとドコモが展開するEDGEMATRIXに対応するAIアプリで、Edge AI Box上で動作する。「混雑状況測定AI Android版」は、AIアプリを搭載するAndroid端末として提供する。

これにより、「混雑状況を把握したい」「密を回避したい」「マーケティングデータとして活用したい」といったニーズに対応する「Ridge Count」を、屋外イベントのように時間帯や天候で撮影環境が変わる場所や、薄暗い店内、PCが置けない環境でも利用可能になるとしている。

EDGEMATRIX混雑状況測定AIは、風雨にさらされる屋外環境や定常的な設置が必要なシーンで利用できるように、EDGEMATRIXストアで配信するAIアプリに対応したとのこと。EDGEMATRIXが提供する「Edge AI Box」の利用により、利用者はAIアプリおよびエッジAIデバイスの選定・購入からデバイスの設置も含めて、容易かつ迅速にAIを使用したソリューションの導入・運用が可能という。

混雑状況測定AI Android版は、幅広いユーザーが手軽に利用できるように消費電力が小さいAndroid端末に実装しており、Android端末でのスタンドアローン利用が可能とのこと。

主な利用シーンとしては、駅や空港施設などの公共機関や屋外イベント・展示会などの混雑状況測定および、人の通行量調査、商業施設やスマートシティ・都市開発における混雑状況測定などがある。