電通と国内の同社グループ5社は6月29日、B2Bビジネスにおける課題解決に特化したソリューションを提供・開発する横断組織である「電通B2Bイニシアティブ」を発足した。各社が持つB2Bノウハウを結集させることで、顧客企業の事業戦略コンサルティングからマーケティング、ブランディング、各種DXツール導入・運用とそのための組織体制支援まで、B2B領域における多様な課題解決をシームレスに可能になるとしている。

  • 新組織を構成する6社

新組織は、従来の広告コミュニケーションの枠を超えた多様な課題解決を、1つの組織で統合的に提供していく。同組織を構成するのは、電通、電通デジタル、電通テック、電通コンサルティング、電通アイソバー(2021年7月に電通デジタルと合併予定)、電通グループのR&D組織「電通イノベーションイニシアティブ」。

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  • 主なB2B課題とソリューションの例

  • 提供するB2Bソリューションメニューの一覧

例えば、「マーケティングオートメーションを導入したが、マーケティング部門とセールス部門の連携が無く顧客リストが営業支援に繋がっていない」という課題には、マーケティング部門とセールス部門のデータ連携に加えて、パイプラインを繋ぐ組織構築支援や研修プログラムを提供するという。

また「事業戦略は作ったが、具体的な施策との整合性が取れず、チャネル施策やプロモーションへの実施に至らない」との課題には、事業コンサルティングから施策までのシームレスな提案を行うとしている。

さらに、海外知見もいち早く取り入れ、日本ではまだ数少ないというパートナーリレーションシップマネジメント(企業が自社の販売パートナーとの関係を深める活動)にも取り組んでいるといい、常に最新の知見とソリューションをもって企業の状況に合った課題解決を支援するとしている。