セコムは6月28日、公道(歩道ならびに横断歩道)を含む巡回警備において、トヨタが開発中のパーソナルモビリティ「歩行領域EV(警備実証用モデル)」を活用した実証運用を開始したと発表した。
セコムは、広域エリアにおける巡回警備業務の効率化と警備員の負担軽減を目的に、巡回警備業務における「歩行領域EV」の活用検討を行っている。これまで大型ショッピングモールやスタジアム、空港などの道路交通法の適用対象外となる私有地内での実証実験を実施し、今回、国家戦略特区内で「歩行領域EV」の公道走行が一定の条件下で可能となったことを受け、公道での実証運用を開始したとしている。
「歩行領域EV」の最高速度は約10km/hで、2.5時間の連続走行が可能。拡声器とLEDライト、AEDが警備実証用モデルには実装されている。巡回業務に「歩行領域EV」を活用することで、周囲からの注目度上昇による周囲への犯罪抑止効果向上や、広範囲の確認、巡回時間の短縮といった効果が期待できる。