TISは6月28日、東京大学 先端科学技術研究センター(身体情報学分野稲見研究室)とXR技術を活用した遠隔コミュニケーションの社会実装に関する共同研究を開始すると発表した。

両者は2019年より、2025年の大阪・関西万博やその先の社会実装に向けた新しい遠隔コミュニケーション技術の具体化をテーマに共同研究を開始している。東京大学のテレプレゼンスシステム「ExLeap」やその応用である「T-Leap」などのプロトタイプシステムの試作と検証を元にしたコンセプトを作成している。

  • 同共同研究のコンセプトイメージ「物理的に対面しなくても遠くにいる人同士の環境がシンクロしている状態:Synchronized-Environments」

両者は、昨年からのコロナ禍を受け、同共同研究で試作・開発したプロトタイプシステムを実社会において実証し、事業化に向けた取り組みを推進していく。今後、TISのエッジコンピューティング研究との連携や5Gを活用した実証実験を実施し、大阪・関西万博、その先の社会実装を目指す。

また、同共同研究で得られた研究成果で、早期に社会応用可能なものはTISのXR技術を活用したサービス「XR Campus」シリーズに組み込む方針だ。