ルネサス エレクトロニクスは6月25日、2021年3月19日に発生した同社の生産子会社であるルネサス セミコンダクタ マニュファクチュアリング那珂工場の300mmウェハライン(N3棟1階)の火災に関し、火災発生前の生産能力復帰に必要となる製造装置すべての立ち上げを完了したことを発表した。

すべての立ち上げが完了したのは6月24日夜とのことで、これにより火災発生前比で100%の生産水準に復帰したこととなる。

なお、半導体製造装置は立ち上がったからといっても、すぐにウェハが処理されるわけではないため、N3棟全体として見た場合の出荷水準の復帰時期は7月第3週ころとなる見込みだという(個別の製品ごとに水準復帰時期は異なるという)。

また、今回の火災に際して、別工場ならびにファウンドリを活用する形での代替生産が進められてきたが、そちらも順調に半導体の生産に寄与しているという。