佐川急便とLISUTOはこのほど、「スマートAIタッガー」について、関東エリアを皮切りにEC事業を展開する全国の顧客などに販売開始したと発表した。同システムはLISUTOが展開している、タグIDを自動登録可能なツール「AIタッガー」を、OEM方式で佐川急便に供給するもの。

  • 「スマートAIタッガー」の使用イメージ

佐川急便は同サービスの開始について、多くのEC事業者に事業効率化や商品検索時のアクセス率向上などのメリットをもたらすことができるとしている。同社はこれまでにもEC事業者のサポートを目的として、出荷支援や発送荷物のトレーサビリティ、決済サービスなどを提供する「スマートクラブ for business」や、自社サービス機能の一部を外部に開放するAPI連携を活用したサービス展開「スマートAPI」などを提供しており、顧客の課題解決に結びつく各種サポートサービスを展開してきたとしている。

LISUTOはイスラエルに開発拠点を構えており、「商品とユーザーの出会いをつくる」をミッションに、高精度の自動処理や、大量の情報を一度に分類し、抽出、マッピング、多言語変換する独自開発のAI技術を有している。特に、「AIタッガー」などのEC特化型のAIシステム開発を行っているという。

今後は、佐川急便が有する全国の顧客基盤を活用し、国内だけでも数万店を超える大手ECモールの出店者や、自社ECサイトの運営者を対象にサービスを提供し、同年夏からは主要都市へ展開していくとのこと。さらに、年内を目途に全国へ向けた展開を進めていくとしている。