GLOBALFOUNDRIES(GF)は6月22日(米国時間)、同社シンガポール工場に、新たな300mmウェハファブの建設に向けた起工式を執り行ったことを明らかにした。

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    GFシンガポール新300mmファブの完成予想図 (出所:GF)

投資額は40億ドル超とされており、シンガポール経済開発庁とのパートナーシップおよび長期的な顧客契約を締結済みの一部顧客からの共同投資による形で実施されるという。

GFが世界規模で進める増産体制構築の第1弾

コロナ禍にあって半導体需要は前例のない速度で高まりを見せており、GFでも半導体の市場規模は今後8年間で2.1倍になると予測している。

こうした需要の増大を満たすことを目的に、同社でも米国、ドイツ、シンガポールに分散するすべての製造拠点で生産能力の拡充を計画しており、今回の投資がその第一歩となるという。

現在、同社のシンガポール工場の生産能力は年産で300mmが72万枚、200mmが69万枚強だが、新ファブの稼働により45万枚が追加されることとなり、シンガポール工場全体の年間生産能力は約150万枚(300mmウェハ換算)となるという。

なお、新ファブのクリーンルームスペースは25万ft2で、5G向けRFデバイス、アナログ電源、不揮発性メモリなどが製造される予定。すでに建設が進められており、2023年に立ち上がる予定だという。