Betanewsは6月22日(米国時間)、「Microsoft offers bug-blasting KB5003690 cumulative update to all supported Windows 10 versions」において、Windows 10向けの累積更新プログラム「KB5003690」が、現在サポートされているすべてのバージョンで利用可能になったと伝えた。
この更新プログラムでは、ゲームのパフォーマンス低下や、日本語IMEのクラッシュ、タスクバーの「ニュースと関心事」ボタンがぼやけて表示されるなど、複数の問題の修正が含まれている。
KB5003690はこれまでにWindows Insider ProgramのBetaチャンネルおよびRelease Previewチャンネルでのテストを経た上で、オプションの品質更新プログラムとして段階的なロールアウトが行われてきた。現時点ではまだオプションのアップデートのままではあるものの、既にWindows 10のバージョン20040、20H2、および21H1で利用可能となっており、Windows Updateから手動でインストールすることができる。
KB5003690における変更内容に関する詳細は、Microsoftによる次のサポートページにまとめられている。
主な変更点としては、次の項目が挙げられている。
- KB5000842以降で発生しているゲームのパフォーマンス低下の問題を修正
- 日本語IMEが入力中に突然動作を停止する問題を修正
- PINを使用したサインインが失敗する問題を修正
- 専用のVRアプリの使用中にコントローラーのWindowsボタンを押すと、強制的にWindows Mixed Reality Homeに戻される問題を修正
- タスクバーの「ニュースと関心事」のアイコンがぼやけて表示される問題を修正
- 「ニュースと関心事」をオフにした場合にタスク バーの検索ボックスのグラフィックがおかしくなる問題を修正
- 起動後またはスリープからの復帰後に指紋を使用してサインインできなくなる問題を修正
- 5.1 Dolby Digitalオーディオの再生でノイズが発生する問題を修正
KB5003690は2021年7月の月例アップデートに含まれる予定となっている。7月を待たずにアップデートしたい場合は、Windows Updateから手動で選択して適用するか、MicrosoftUpdateカタログから個別にダウンロードしてインストールする必要がある。