アクサ損害保険(アクサダイレクト)は6月22日、顧客主導のサービス提供を目指したDX(デジタルトランスフォーメーション)の基盤づくりを完了したと発表した。同社は経営戦略として2017年よりDXの基盤づくりに取り組んでおり、これまでに損害サービス業務のプラットフォームリニューアルや、ペーパーレスシステムの導入を行ってきた。

また、クラウド型のコールセンターシステム、基幹システムの刷新、Webサイトリのニューアルにより、保険の見積もりから、申し込み、契約内容の変更および更新までを一貫してデジタルで完結できる仕組みを構築してきたという。

一方、事故解決のサポートを担う損害サービス部門は、これまで紙をベースとした業務プロセスを行っていたことから、デジタル化の推進や在宅勤務の導入が困難であり、手動での運用による業務量の多さも課題だっとのこと。

DX基盤の完成により、さまざまなデータを活用した分析や改善が可能になり、新商品やサービスのスピーディーな提供開始が期待できるという。損害サービス業務においては、自動車事故の受付、損害調査、示談交渉、保険金の支払いの際に、自動車事故事案情報や社内外の送受書類をシステム上で管理し閲覧できるようになったという。これにより、ペーパーレス環境での業務効率化が可能になるとのことだ。

同社は今後について、ペーパーレスでの運用によって業務効率化と事業継続計画体制の強化を図るほか、顧客が必要に応じて情報を確認できるプラットフォームの構築や、SNSなどのデジタルコミュニケーションツールを用いた利便性の向上を狙うとしている。