ソフトバンクは6月22日、女性活躍の推進を目的に、管理職の女性比率を2021年度(7.1%)比で、2030年度までに約2倍の15%、2035年度までに約3倍の20%とする目標を発表した。それに伴い同社は、役員や外部の有識者などで構成する「女性活躍推進委員会」を2021年7月1日に発足させる。

ソフトバンクの全社員における女性の比率は、2021年4月時点で約26.9%。同社では、2018年から女性活躍の推進に向けた取り組みとして、女性社員向けのキャリアに関するワークショップ、女性管理職やその候補社員が女性管理職などのロールモデルから業務やキャリアに関するアドバイスを受けられるメンタープログラム、全管理職を対象としたダイバーシティマネジメントに関するワークショップ、全社員を対象としたアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)に関するeラーニングなどを実施している。

今回新設する女性活躍推進委員会では、社長を委員長とし、各組織を統括する役員が推進委員を務め、女性活躍の推進・強化に向けた方針や新たな施策に関する議論、各施策の進捗確認などを実施する。また、女性活躍推進委員会の推進委員が指名した各組織の部門長などが、部門ごとの取り組みやその進捗、成功事例などを共有する会議を開催し、全社を横断した取り組みを推進していく。

ソフトバンクは今後、これらの取り組みをさらに拡充するとともに、女性活躍推進委員会での議論などを踏まえた新たな施策の導入を進める方針だ。