マスクROMとフラッシュメモリのメーカーである台Macronix Internationalが台湾内に設置している6インチ(150mm)ファブの売却契約が6月末から7月初旬に締結される見通しで、東京エレクトロン(TEL)が最大28億NTドル(約110億円)で購入する可能性が高いと台湾の複数メディアが報じている。
Macronixは、同6インチファブを2020年末までに閉鎖し、売却する計画を掲げていたが、世界的な半導体不足を受け、閉鎖を延期し、2021年に入っても操業を継続していたという。
一方で、ファブの売却自体は取りやめになっておらず、操業を続けながら水面下で売却先を模索してきており、6月末~7月初旬にかけて、契約がようやくまとまりそうだという。ただし、TELが欲しいのはクリーンルームだけで、6インチの半導体製造装置そのものは中国のベンチャー投資会社である金沙江が購入するという話もあるという。
なお、2021年4月時点では、台湾に本拠を置く、シャープの親会社でもある鴻海精密工業もこの6インチファブに対する買収交渉をしていたようである。