TheWindowsClubは6月16日(米国時間)、「Microsoft to remove Adobe Flash from all Windows by July 2021」において、2021年7月までにすべてのWindowsからAdobe Flashを削除するというMicrosoftの方針を改めて伝えた。
WindowsにおけるFlashのサポート終了は2017年に決定され、長い時間をかけた準備を経て2020年10月より更新プログラム「KB4577586:Adobe Flash Player の削除に関する更新プログラム」として展開が始まった。KB4577586は、同7月にかけて現在サポートされているすべてのWindowsのバージョンに対して適用される予定となっている。
KB4577586に関する詳細は、Microsoftによる次のサポートページにまとめられている。
この更新プログラムは対象のWindowsにインストールされているAdobe Flash Playerを削除するというもので、これによってFlashを利用しているWebサイトを閲覧することができなくなる。この更新プログラムは、一度適用したらアンインストールすることができない。
これまでKB4577586はオプション扱いだったが、2021年6月からはWindows 10 バージョン1809以降のプラットフォームのプレビュー更新プログラム、およびその後のすべての最新の累積アップデートに含まれるようになった。続く2021年7月には、Windows 10 バージョン1607およびWindows 10 バージョン1507の最新の累積更新プログラムにもKB4577586が含まれるようになる。
さらに、Windows 8.1、Windows Server 2012、およびWindows Embedded 8 Standardに対する月次ロールアップおよびセキュリティアップデートにもKB4577586が追加される。そのほか、同5月にリリースされたWindows 10 バージョン21H1に更新した場合も、自動的にAdobe Flash Playerが削除されるようになっている。
Flashの開発元であるAdobeでは、2020年12月31日の時点でFlashのサポートを終了している。引き続きFlashを利用したい企業には、公式の配布ライセンスパートナーであるHARMANが個別にオプションのサポートプログラムを提供しているという。
またMicrosoftでも、WindowsにおけるFlashの利用継続を必要とする顧客向けに、Microsoft EdgeのInternet ExplorerモードでプラグインとしてFlash Playerをロードできる選択肢を残している。ただし、Microsoftが提供するAdobe Flash Playerからサードパーティ製のプラグインに切り替えた時点で、他ののサードパーティプラグインと同様にMicrosoftからのカスタマーサポートは受けられなくなるとのことだ。