NECソリューションイノベータは6月16日、同社の「顔認証なりすまし防止ソリューション」に、ユーザーが端末を操作することなく認証する機能と、マスク着用時の認証機能を追加したと発表した。同ソリューションは、顔の特徴量を格納したQRコードとカメラで撮影した顔画像によって、個人情報を認証端末と顔認証サーバ内に保持しない方法で顔認証を行うもの。

  • 本人確認のイメージ

今回の機能強化により、近距離無線通信技術「Bluetooth」の規格の1つである「Bluetooth Low Energy(BLT)」を用いてスマートフォンに格納する顔特徴量データとカメラで撮影した顔を照合し、ハンズフリーで顔認証ができるようになった。これまで必要だったQRコードをかざす作業を行わずに、スマートフォンを保持しているだけで本人確認が可能。

また、マスク対応の顔認証エンジンを採用したことで、新型コロナウイルス感染症拡大の環境下においても、マスクを着用したまま本人確認ができるようになった。

同ソリューションの販売参考価格は、1基本ライセンスあたり220万円で、同社は今後3年間で100社への導入を目指すとのことだ。