CanonicalとGoogle Cloudは6月14日(米国時間)、「Introducing Ubuntu Pro for Google Cloud|Ubuntu」において、企業や生産現場での利用を主な目的としたUbuntuの新サービス「Ubuntu Pro on Google Cloud」の提供を発表した。コンプライアンス体制化での利用が要求される企業などに適したUbuntuに仕上げられている。
Ubuntu Pro on Google Cloudの主な特徴は、次のとおり。
- Node.js、MongoDB、Redis、Apache Kafkaなどを含む3万以上のパッケージをカバーするUbuntu universeリポジトリの提供とパッケージに対する重要度の高いCVEのパッチの適用
- 10年間の保守期間(Ubuntu 18.04 LTS以降が対象。Ubuntu 16.04 LTSの保守期間は8年間)
- 仮想マシンインスタンスのセキュリティ強化とアップタイム向上を実現するライブカーネルパッチの提供
- FedRAMP、HIPAA、PCI、GDPR、ISOなどのコンプライアンス体制において運用環境を可能とする公式に認証されたコンポーネントの使用
- Ubuntuで提供されるすべての標準的な最適化とセキュリティアップデート
- 認証されたFIPS 140-2コンポーネント(セキュリティコマンドセンターやマネージドアプリなどに対するセキュリティダッシュボード)※2021年下半期提供予定)
Google Cloudコンソールからオペレーティングシステムとして「Ubuntu Pro」を選択することで、Google Cloudから直接プレミアムイメージを購入することができる。Ubuntu Proは顧客の平均的なコンピューティングコストの3〜4.5%ほどになるとされている。消費するコンピューティングリソースが多いほどUbuntu Proに支払う割合は小さくなると説明がある。