Microchip Technologyの日本法人マイクロチップ・テクノロジー・ジャパンは、250V、0.21Ω Rds(on)のRH(耐放射線強化)MOSFET「M6 MRH25N12U3」が商業用航空宇宙および軍事宇宙向けの電源ソリューションとして、米軍サプライチェーン向けにDLA(Defense Logistics Agency:国防兵站庁)のレビューおよび認定のための製品テストを完了したことを発表した。
6月中にJANSR2N7593U3認証を取得予定だとしている。
今回認定されたM6 MRH25N12U3は、POLコンバータ、DC/DCコンバータ、モータ駆動・制御、汎用スイッチなどの電力変換回路に応用できる1次側スイッチング素子となる。
宇宙システムの電源には、システムを劣化させ障害を発生させる高エネルギー粒子暴露と太陽および電磁イベントに耐える高い耐放射線性能が求められるが、M6 MRH25N12U3はその条件に耐え、電源回路を改善し、MIL-PRF19500/746規格のすべての要求を満たすものだとしている。
同製品は、最大100krdおよび300krd(設計上の最大値)のTID(電離放射線総量)と最大87MeV/mg/cm2のLET(線エネルギ付与)によるSEE(シングルイベント効果)に耐える事が可能だという。