SAPジャパンとクアルトリクスは6月11日、ワクチン接種を支援するソリューション「ワクチン・コラボレーション・ハブ(VCH)」を企業や大学などの職域向けに提供を開始したと発表した。VCHは、クアルトリクスのソリューションを組み込んでSAPジャパンが提供する。

厚生労働省の発表によると、6月8日時点で国民の7.46%が一回目の新型コロナウイルスのワクチン接種を終えている。また、職場や大学などでのワクチン接種の申請受付が6月8日から始まり、6月21日から接種が開始される。アメリカ・モデルナ製のワクチンを使用し、約1000人分(1人2回)を接種できる企業や大学から始める。

  • ワクチン・コラボレーション・ハブ概要

同ソリューションでは、予約から接種完了後の接種証明書発行まで、ワクチン接種に必要なすべての業務をソフトウェアパッケージ化している。具体的には、社員自身によるWeb予約、接種会場での受付時の接種券・本人確認、接種記録の電子化、2回目接種案内や副反応確認などの社員へのフォロー、ダッシュボードを活用した接種進捗可視化、接種証明書電子交付までを一元的に行える。

なお、SAPの人材管理クラウドシステム「SAP SuccessFactors」に、Health and Vaccine Portletという新機能が2021年6月に追加された。これにより、各国・地域の法制度や個人情報保護法が許容する範囲で、企業や社員がワクチン接種履歴をシステム上に記録することが可能になるとのことだ。