Windowsに2021年6月のWindows Updateを適用したあとで、リモートのWindowsやWindows Serverにアクセスするタイミングで、次のようなエラーメッセージが表示されるようになったかもしれない。
- エラー 5: アクセスが拒否されました。
- エラー 1764: 要求された操作はサポートされていません。
- System.InvalidOperationException,Microsoft.PowerShell.Commands.GetEventLogCommand
- Windows はエラーコードを提供していません。
Microsoftは6月8日(米国時間)、「Windows 10, version 21H1|Microsoft Docs」において、Windows 10にKB5003637以降のアップデートをインストールすると、上記のようにリモートPCへアクセスする際に問題が発生することがあると伝えた。これはリモートデバイスのイベントログにアクセスできなくなったことが原因とされている。
影響を受ける可能性があるプラットフォームは次のとおり。
- Windows 10, version 21H1
- Windows 10, version 20H2
- Windows 10, version 2004
- Windows 10, version 1909
- Windows 10, version 1809
- Windows 10 Enterprise LTSC 2019
- Windows 10 Enterprise LTSC 2016
- Windows 10 Enterprise 2015 LTSB
- Windows 8.1
- Windows 7 SP1
- Windows Server, version 20H2
- Windows Server, version 2004
- Windows Server, version 1909
- Windows Server, version 1809
- Windows Server 2019
- Windows Server 2016
- Windows Server 2012 R2
- Windows Server 2012
- Windows Server 2008 R2 SP1
- Windows Server 2008 SP2
CVE-2021-31958に対処するためにEvent Tracing for Windows (ETW)に関するセキュリティ機能の強化が行われているが、これが原因となって上記の問題が発生していると見られている。Microsoftは、ローカルデバイスとリモートデバイスの双方にKB5003637がインストールされていればこの問題は解決すると説明している。