フラジェリンは6月10日、インフォコムと販売店契約を締結し、インフォコムの営業支援サービス「DigiPro(デジプロ)」と、フラジェリンが提供する医療・製薬業界向けメッセージングプラットフォーム「Shaperon Mail(シャペロンメール)」との連携を開始したと発表した。両社は、製薬会社と医療従事者のコミュニケーションがリモート主体となる中、製薬会社のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する考え。

  • 「Shaperon Mail」画面イメージ

今回の連携により、製薬会社は国のガイドラインに即して、医療従事者とのメール送受信を「DigiPro」で管理できるようになる。また、メール開封率などの情報取得にも対応しており、「DigiPro」に蓄積している面談情報などのメール以外の情報と併せて解析できるようになる。

「Shaperon Mail」はOutlookやGmail、CRMシステムと連携し、医療従事者とのコミュニケーションを管理可能なプラットフォーム。MRから医療従事者に対し、動画配信などのデジタルプロモーションを効率化し、医師の個別の行動データに基づいて意思決定のサポートを行う。フラジェリンによると、「DigiPro」との連携により、MRによるディテーリング活動や活動分析を、これまでより効果的に行えるようになったとのこと。

「DigiPro」は製薬会社から医療従事者へ、医薬品販売の情報提供をする際に使用する、説明資料の管理を行う営業支援サービス。製薬会社の担当者が情報提供の履歴を、医療従事者ごとに管理できる特徴がある。

  • 「DigiPro」による情報提供の活動イメージ

フラジェリンは今後、資材審査システムとの連携や動画配信システム、マーケティングオートメーション用のプロダクトを提供することで、製薬・医療機器業界の営業・マーケティングのデジタル化を進め、中長期的には医療・製薬業界における新しいインフラの構築に貢献するとしている。